第13章 偵察
自主練に付き合うって話だったから、球出しかなって思ってたけど違った。
日「今からゲームするから、向こうのチームに入って欲しい」
「え、?ゲーム!?」
日「そう!!バレー好きだろ?」
影山「日向ボケ。説明しっかりしやがれ。」
日「あ、ごめん!」
何とか状況を理解した私は、3対3でのゲームに出る事になった。敵チームには、影山くん、日向くん、西谷さん。こっちのチームには、1年生セッターの井口君、田中さん、私。
メンバーを見る限り、私がリベロって感じかな、。
3対3ならその辺のポジションは無視して良さそうだけど。
「よ、よろしくお願いします!足引っ張っちゃうかもですが、」
田中「よ、よろしくな!」
井口「よろしくお願いします!」
そして始まったゲーム
無我夢中でブロックを飛んだり、スパイクを打ったり、レシーブを上げた。自分なりに頑張ってみたけど、結果は負けだった。でも、
日「凛さん、すげーな!何でも出来るんだな」
西谷「さっきのレシーブしびれたぜ!龍より上手いぜ」
影山「バレー今はやって無いって本当ですか?上手いのにもったいない」
みんなが褒めてくれるから嬉しくなった。
「今はマネージャーしてるので、バレーには一応関わってます!」
日「そーなんだ、どこの高校?」
「学校は青城だけど、マネージャーしてるのは伊達工だよ」
日「青城って大王様居たとこじゃん!そんで、伊達工は青根さん!」
「大王様はよく知らないけど、青根さんは日向くんと試合したいって言ってた!」
日「俺も青根さんと試合したい!」
「インハイ予選で、だね!!」
日「おーー!!」
「また烏野の試合見たいな!戦術がうちとは全然違って、凄く勉強になるよ」
日「いつでも来いよ!待ってるから」
「ありがとう!」
日向くんとインハイ予選で試合が出来たらいいな。その為にも頑張らなきゃ。
自分の仕事へのモチベーションを高め、烏野訪問の幕を閉じた。