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ツンデレな彼を落としたい

第13章 偵察


今日は烏野に行く日

烏野にツテの無い私は高校に直接電話をかけ、バレー部顧問の先生に交渉を行った。素直に練習を見せて欲しいと伝えたところ、快諾してくれたのだ。凄く良い人なのが電話越しでも伝わって来たので、安心して烏野高校に向かった。

着くと、私と同い年のマネージャー、仁花ちゃんが案内してくれた。

仁「ここが体育館です。はい、すみません」

「え、え!?そんな謝らないでください。」

仁「私ごときが、こんなキラキラした人に話しかけちゃってすみません」

「私キラキラしてないです!」

人見知りなのかな、?

凄くテンパっている仁花ちゃんを見たら一周まわって冷静になれた。

体育館に入ると烏養監督と電話の対応をしてくれた先生が出迎えてくれた。

「こんにちは。無理言って押しかけてすみません。今日はよろしくお願い致します」

武田さん「お待ちしてました!存分に見て行ってください」

「ありがとうございます。」

烏養「変なやつも多いが、悪い奴らじゃないから安心してくれて大丈夫だ」

「はい!」

去年の春高でテレビに出ていた選手達が目の前にいる。まるで有名人にあったような気分になった

烏野は攻撃力が高いチームってイメージだけど、守備力もどんどん上がってきてて、隙がない。リベロの西谷さんは守護神って言われてるし、田中さんのスパイクは力強い。土台には縁下さんもいる。2年生には話題のセッター影山くんがいて、冷静な判断のブロッカー月島くん、凄いピンチサーバーの山口くん。そして最強の囮の日向くんがいる。

青根さんが日向くんを気に入ってて、試合する事をすごく楽しみにしてたなー

試合を見ていると、烏野の凄さがよくわかる。学年関係なく言いたいことが言えてて、チームとしての強さが窺えた。必死にペンを走らせていると、いつの間にか練習が終わっていて、自主練をする人達しか残っていなかった。

私も帰ろうと立ち上がった時

日向「なー、バレーやんの?」

「え、?」

日「すげーキラキラした目で試合見てたから」

「……。今はもうやってないよ」

日「てことは前はやってたんだ」

「うん」

日「じゃあさ、自主練付き合ってくれよ!人足んないからさ」

「私でよければ!」

日「ありがとう!」

太陽みたいに笑う日向くんのお願いを断れる人なんて居るのかな。
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