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【僕のヒーローアカデミア】雨上がりの詩は星の色

第5章 遭遇






バスに揺られること10分くらいだろうか。
名前を呼ばれたことに気づき、夢の中から意識が浮上する。
霞む視界は徐々にクリアになり、目に映ったのは梅雨ちゃんの顔。

「ちゃん、着いたわよ」
「………ん、ありがと」
「ぐっすりだったわね。寝不足かしら?」
「酔い止めの薬飲んだから、副作用で……」

何度か目を擦り、ゆっくりとバスを降りた。
みんなは既に降りていたらしく私を見ると「おせーぞ、居眠り娘!」とか「睡眠はしっかりとらないといけない!」とかいっぱい弄られた。

「寝坊しました。すみません……」
「体調は?」
「大丈夫です。ありがとうございます」

先生にはそう言ったけど、頭はまだぼーっとしている。
でもこれから救助訓練だ。
ふわふわした思考だとまた怒られてしまう。
私は軽く首を横に振った。

訓練場の入り口に着くと、私たちはその広大な敷地に声をあげて驚いた。
まるで大阪にある某テーマパークみたいだ。

「水難事故、土砂災害、火事……etc.あらゆる事故や災害を想定し僕がつくった演習場です」

訓練場の入り口にはスペースヒーローの13号がいた。
災害救助で活躍しているヒーロー。
もう一人の先生って13号だったんだ。




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