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【僕のヒーローアカデミア】雨上がりの詩は星の色

第4章 戦闘訓練







その後、クラスの人達から「他のマジックも見たい!!」とリクエストをもらったけど、横目に爆豪くんが教室を出る姿を見て、私は「また今度でもいいかな」と彼の後を追うように教室を出た。

追いかけてどうするつもりだったのか。
何も考えていなかった私は、ただ彼の後ろをついて歩くだけ。
慰める言葉も見つからないし、そもそもそんな言葉を彼は望んでいないだろうし。

「ばくご……」
「かっちゃん!!!」

その時、私の声を遮って緑谷くんが爆豪くんの名前を呼んだ。
大怪我を負った傷は包帯で巻かれていて痛々しさが残る。
リカバリーガールの所に行って治癒してきてもらったんじゃないのかな。
もしかして治してもらえなかったとか。

そんな考えをよそに、緑谷くんは爆豪くんに話しかける。
私の姿は緑谷くんの目には映っていない。
彼もまた真っすぐな人間だから、本当に伝えたいことは、伝えなきゃいけない時は、その人のことで頭がいっぱいになって、その人にしか目にいかない。
だから私はただ彼らの様子を黙って見ていた。



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