第4章 戦闘訓練
他の生徒は地下のモニタールームに集合していた。
雄英ってすごいシステムばっかりだなと感心していると、同じチームの切島くんが話しかけてきた。
「どこに行っていたんだ?」
「緑谷くんのところ。励まそうと思って」
「爆豪と幼馴染なんだっけ?でも、そんな雰囲気は感じられねえよな」
そうだよね。
幼馴染になんて見えないよね。
彼等の関係はとても歪で、一言で表すことなんてできない。
私も含めて。
そして、屋内対人戦闘訓練が始まった。
爆豪くんはきっと緑谷くんを攻撃しに来るだろう。
私の思った通りに、緑谷くんを殴るために奇襲をしかけてきた。
緑谷くんを殴ろうと右腕を大きく振りかざした瞬間、その腕を掴み背負い投げでぶん投げられた。
今彼らはどんな会話をしているんだろう。
どんな心境で対峙しているんだろう。