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【僕のヒーローアカデミア】雨上がりの詩は星の色

第4章 戦闘訓練






くじ引きの結果。
A、緑谷くん、麗日さん。
B、轟くん、障子くん。
C、峰田くん、八百万さん。
D、爆豪くん、飯田くん。
E、芦戸さん、青山くん。
F、砂藤くん、口田くん。
G、耳郎さん、上鳴くん。
H、蛙吹さん、常闇くん。
I、尾白くん、葉隠さん。
J、瀬呂くん、切島くん、そして、私となった。

「続いて、最初の対戦相手は、こいつらだ!!」

くじを引いたオールマイトの手には、Aがヒーロー、Dがヴィランと書かれたボールが握られていた。
Aには緑谷くん、Dには爆豪くんがいた。

「………とんだくじ運だ」

ぽつりと呟いた私の言葉は誰にも届くことはなかった。

「緑谷くん」
「ちゃん」
「大丈夫?」
「う、うん……。相手がかっちゃんとなると、どうしても足が……」

そういう彼の脚はぶるぶると震えている。
相手は爆豪くん。
今まで受けて来たことを考えると怖いのは当然で。

「でも、今はすごい"個性"があるじゃん。怖がることはないんじゃないかな」
「………そう、だね」

あんな超パワーで殴られたらいくらタフネスの爆豪くんでも、たまったもんじゃないと思って勇気づけるために言ったんだけど、彼の表情は少しだけ曇ったように見えた。
なんでそんな顔をするんだろう。
個性をうまく扱えていないから?
怪我をするのが怖いから?
理由は分からないけど、私の励ましはイマイチ効果がなかったみたい。
それでも「頑張ってね」と一言添えれば彼は「うん」と小さく笑みをこぼした。



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