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【僕のヒーローアカデミア】雨上がりの詩は星の色

第3章 はじまりの季節






具現化された武器はライフル。
ハンドガンよりは威力はあるものの、果たして有効なのか。
考えるよりも先に、は引き鉄を引いた。
乾いた音が空気を切り裂き、ヴィランの足元に放たれる。
狙った場所は、ジョイント部分。
足首、膝に銃弾を撃ち込んだ。
一発目は右足首の装甲にあたってしまい、不発に終わるが、二発目はジョイントに打ち込まれた。
しかし、ヴィランの動きが止まる気配はない。
続けて三発目四発目とうまいこと右足首に打ち込んでいく。
残り二発も右膝のジョイントに弾丸を放つ。

右足首に三発、右膝に二発、計五発を発砲し、これで動きが少しでも鈍ればいいと思っていたが、の考えは少しばかり甘かったようで、ギミックは動きを止める気配は毛頭なく、それどころか、を踏み潰さんばかりに足を上げた。
しかも上げた足はが弾丸を放った右足である。

歯が立たない、どうする事もできない、程の、相手。
自分の力の限界を、は、今、初めて、思い知った。



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