第3章 はじまりの季節
『もちろん、他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?』
「質問よろしいでしょうか⁉」
大体の説明が終わった時、一人の受験生が手を挙げた。
眼鏡をかけた彼は配布されたプリントを手に取り、仮想ヴィランが書かれた図を指さしていた。
「プリントには四種のヴィランが記載されております!誤載であれば、日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」
彼の質問に対し、プレゼントマイクは「お邪魔虫」と答えた。
四種類目のヴィランは各会場に一体配置されているギミック。
倒したところでポイントにも繫がらないという。
『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校の"校訓"をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!"真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者"と!!更に向こうへ!! "Plus Ultra"!!それでは皆、良い受難を!!』