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【僕のヒーローアカデミア】雨上がりの詩は星の色

第2章 それは「運命」で「偶然」で「必然」の出来事。






今朝から渦巻いている感情がまたぐるぐると腹の奥底で巡っている。
重たい気持ちを吐き出すように深く息を吐いた。
思い出すのは朝のニュース。

――天候をも変えたオールマイトの圧倒的な力!!――
――ヒーロー苦戦!?オールマイトの登場で解決!!――

新聞やニュースはオールマイトのことばかりだったが、一部では爆豪くんのことが大々的に取り上げられた。

強力なヴィランに"個性"で抵抗し続けた中学生――と。

爆豪くんの名前は紙面に載る事はなかったが、地元では目撃者も多く被害者の中学生と書かれてしまえば分かる人には一発で分かってしまう。
それでなくても爆豪くんは地元でも名が知れ渡るほどの人物なのだから。
きっと今頃ネットには爆豪くんの名前が載っているんじゃないかな。
心無い人間の書き込みによって。

緑谷くんに至っては、学校でもネットでも非難や侮辱の言葉を浴びせられていて、まるで悪者のような腫れものに触るようなそんな扱いをされていた。
隠す気もないのだろう、彼に聞こえる様に大きな声で貶しては笑っている。
当の緑谷くんは、何かに集中しているようで聞いている素振りはないが。

気持ち悪い、本当に。



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