第2章 それは「運命」で「偶然」で「必然」の出来事。
――緑谷出久side――
僕とかっちゃん、ちゃんは幼馴染だ。
小さい頃はよく3人で遊んだり、他の子達と遊んだりと結構仲あはよかった。
だけど、その均衡は徐々に崩れ始める。
4歳までに発現する"個性"が僕には発言しなかった。
「いずくって"無個性"なんだぜ」
かっちゃんの言葉に周りの子達はくすくすと笑って、かっちゃんが付けた「デク」というあだ名を当たり前のように使うようになった。
抵抗はしなかった。
してしまえば、どんなことをされるか分かったものじゃないから。
これが一つ目の僕らの幼馴染という均衡が崩れる出来事。
もう一つは、あの頃の僕らにとってはあまりにも刺激が強き衝撃的で、正直あまり思い出したくない出来事。
そしてヒーローに、オールマイトに憧れた僕とかっちゃんが、将来ヒーローになることを決意した日でもある出来事。
それは後日、ゆっくり話すことにするよ。