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【僕のヒーローアカデミア】雨上がりの詩は星の色

第6章 雄英体育祭







昼休み。
教室では雄英体育祭のことで盛り上がっている。
楽しそうだなぁ、いいなぁ。
私はこれから相澤先生のところに行かなきゃいけないのに。
できるだけゆっくり昼食を食べればいいんじゃないかな、なんて考えた瞬間だった。
ピンポンパンポンと放送が鳴り「1年A組の廻さん。相澤先生からの伝言です。時間稼ぎをしようものなら分かってるな、だそうです」と放送委員の人の声がクラスだけでなく学校中に響き渡った。
何この公開処刑。
みんなの視線が私に集まる。

「テメーの考えはお見通しらしいぜ、問題児」
「爆豪だけには言われたくねぇよなぁ。まあ、でも小細工しねえほうが身のためだと思うぜ、俺も」

悪人みたいな笑顔を向ける爆豪くんと親切心をくれる切島くんに私は小さく頷いた。
お弁当を食べ終わり、私は重たい足を引きずりながら職員室へと向かう。
教室を出る時緑谷くんが心配そうな表情をしていたな。
緑谷くんにも後でちゃんと説明しなくちゃ。

職員室の扉を開けると、相澤先生が「来たか。こっちだ」と言い歩きだす。
ヒヨコみたいに先生の後を追いかけると辿り着いた場所は校長室だった。



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