第6章 主人公と脇役
「はーい」
私は音がする玄関へ向かっていった。ドアを開けるとそこには派手な金色の髪に燃えるような瞳の男が立っていた。
「突然すまない!不死川はいるだろうか!」
(ぎぇぇええっ!鼓膜が破れる!)
「不死川は今不在です。2日ほど帰ってきません。要件がありましたら伝えておきましょうか?」
私が金髪の男に聞いたら男はまたもや鼓膜が敗れそうなほど大きい声で答えた。
「いや!いないのなら仕方がない!!不死川が帰ってきたら伝えてくれ!煉獄杏寿郎が会いにきたと!!」
そう言うと煉獄さんは帰って行った。
「あの人が煉獄さんか、ありゃ相当強いな、柱こわ〜」
「こんにちはー」
「波さん!こんにちは!今日は定期検診ですか?」
アオイが笑顔で迎えてくれた。
「それもあるけどアオイに会いたくてきちゃった!」
そう私が言うとアオイは少し照れた顔をして「さっさと行きますよ!」と言ってしのぶさんのところに案内してくれた。その途中でカナヲにあった。
「あ!カナヲちゃんだ!おはよう!」
いつもなら何も返してくれないのに今日は会釈をしてくれた。
「え!待って!みた!?アオイちゃん!会釈、会釈してくれた!嬉しい〜。」
私が喜んでいるとアオイちゃんが「炭治郎さんのおかげなんです。」と言った。
「炭治郎、そうか、ねぇアオイちゃん今ここにいる?炭治郎って子、会いたいんだけど。」
「ええ今療養中ですけど。」
「ちょっと案内してくれる?」
「わかりました。こちらです」