第2章 出会いと別れ
町から帰ると少し険悪な雰囲気で鱗滝さんが待っていた。
「どうしたんですか?」
私が尋ねると鱗滝さんは私達4人に座るように伝えた。そしてしばらくして重い口を開いた。
「、、、錆兎と義勇は最終選別に行ってもいいころだろう。」
(え!?どう言うこと!?こんなにも早いの!?)
私は2人がいつ最終選別に行ったのか全く知らなかった。そしてここで錆兎は死ぬんだ。
「、、、錆兎ほんとに行っちゃうの、?やだよ、行かないでよ」
「波心配するな。絶対帰ってくるから。」
そんなの信じられるわけがない。貴方はここで死ぬのだから。でも私がここで錆兎が死ぬ原因を話せば!
「錆兎絶対自分だけでも守って他の人より貴方の命を優先して!あと!、、、」
私の言葉を遮るように錆兎が答える
「あぁ大丈夫だ。俺は強い!心配するな。待っててくれ!、、、そして無事帰ってきたら返事聞かせてくれ。」
目からは大粒の涙がこぼれそうだったけどここで泣いたらだめだと思い必死に堪えてやっとの思いで一言一言言葉が出た。
「信じてるから」
そして錆兎と義勇は最終選別に行ってしまった。