第2章 出会いと別れ
「ハッ!?何で!聞いてたの!?」
「ごめん、波が悩んでるのは俺のせいだな。この気持ちはお前には伝えないつもりだったんだが。」
申し訳なさそうな顔をして私を見る錆兎の目は悲しい目をしていた。
「、、、鱗滝さん少し2人にしてくれませんか?」
私がそう切り出すと鱗滝さんは私と錆兎を寝室に2人にしてくれた。
少し無言の空間が気まずさを感じる。話を切り出したのは私だった。
「ねぇ、私のこと好きって本当?」
「あぁ、」」
「いつから?なんで?」
「波がここにきてからもう一年たつな。初めはただ不思議な奴だと思ってた。不思議な言葉は使うし、鈍臭いし、」
(鈍臭いはよけいだろ)
「決定的な瞬間はないんだでも気づいたら波の事を目で追いかけるようになってた。笑った顔も怒った顔も愛おしいと思うようになってた。」
私の心臓は自分で聞こえるほどなっていた。
「何で私に伝えないつもりだったの、」
「それは、、、波をこんなふうに悩ませるってわかってたからだよ。現に俺を避けてる。」
「さ、避けてなんか、、、」
図星だ。
「困らせるくらいならこのままの関係でいたかった。横で笑ってくれる顔をずっとみてたかったんだ。正直自分でもお前のことがこんなにも大きな存在担ってたなんてしらなかったよ。ごめん」
「何がごめんなの。」
「え?」
「私、一回も嫌だとは言ってない。確かに驚いたけど錆兎のこと好きだよ。私も。」
「でも波の好きとは!」
「じゃあ一ヶ月私を惚れさせてよそういう意味で。」
一度驚いた顔をして笑いながら錆兎言った。
「ハハっそうだったなおまえはそう言う奴だったな。」