第2章 出会いと別れ
「ただいま!」
義勇と錆兎が買い物から帰ってきた。
「おかえり義勇!さ、錆兎!」
正直真菰の話を聞いてまともに錆兎の顔を見れなかった。前世でもあまり人を好きになったこともなくて恋人なんて考えたことがなかった。一体どう接したら良いんだ。そんなぎこちない私にすぐさま気づいた錆兎が話しかけてきた。
「波どうした?体調でも悪いか?」
「だ大丈夫だよ!ありがとう!」
(あぁどうしようこんなにかっこよかったっけ、、、やばいこのままだと惚れてしまう)
「今日はもうねるね!おやすみ!」
しばらく寝室に行って布団の中に潜って1人で考えていた。すると鱗滝さんが寝室に入ってきた。
「大丈夫か?波」」
きっと鱗滝さんはわかってるだろう私が何を考えているか。
「錆兎が私を好きだって本当ですか?」
直球に聞いてきたのが意外だったのか少し動揺して答えた。
「、、、それはわしに聞かずに本人に聞いてみたらどうだ?」
そう鱗滝さんが言うと襖の奥から錆兎が出てきた。