第2章 曰く付きのラブホテル MTC&BB!!!
24時間やっている喫茶店でコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着かせる。
落ち着いてきたころに、理鶯の提案を伺うと
強い女性の占い&お祓い師というパワーワードだ。
理鶯の提案で
そもそも山田家の名前が出てくる時点で
拒否反応を起こすであろう左馬刻があっさり了承をした。
自体はかなり深刻で、選んでいる場合ではないということがわかる。
「理鶯の言うとおり、三郎くんに伝えましたよ。」
某メッセージアプリで既に連絡をしてくれていた銃兎。
時間はもう既に7時半を回った。
気持ちもだいぶ落ちついてきたが、家に帰って寝直すには先ほどの記憶は新しすぎる。
「あ、来ました。おや、早いですね。9時半頃に来れるそうですが、それでいいですか?」
スクロールをすれば山田兄弟も来るらしい。
2番目3番目も来るということは、大方今は春休み中かと銃兎は少し微笑ましく感じる。
山田兄弟が来ると言っても怒りを表さない左馬刻に
相当参っているなと各々が思った。
朝食を取った後に待ち合わせ場所に
移動するのもかったりぃーという左馬刻に同意した二人はこのまま、救世主が来るのを待つことにした。
9時頃には既にヨコハマに居ると連絡がくる。
確かにイケブクロからヨコハマまで
1時間足らずで着く。早いに超したことはないし、ありがたいと安心感すら感じる、
喫茶店の入り口のドアにかかっている鈴がチリンチリンと軽快になる。
それと共に、件の女性と山田兄弟が入ってきた。
『お待たせして、すいません。』
「いや、早く来て貰って助かったわ。そっちのダボは呼んでねぇ...いや、それはいい。
紹介、サンキュな。」
「左馬刻...こりゃ相当参ってんな。」
一郎が驚くのも無理はない。
顔を見合わせるたびにいがみ合う二人だ。
片方がこんな角の取れた状態じゃ
逆に心配の方が勝った。
「遠いとこまでご足労ありがとうございます。
よかったら朝食などはいかがですか?
体力も使いますでしょう。」
『わ!いいんですか?ありがとうございます!』
ツンとしたキツそうな印象があるが、
先ほどのこともあり、人当たりが良い女性だと感じる。
朝食を取り終え、彼女が食後の紅茶を飲み始めたころだ。