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ゆめゆめ忘れることなかれ

第2章 曰く付きのラブホテル MTC&BB!!!


『さて、場所は確か、ラブホテルでしたよね?二郎くんと三郎くんは当然入れませんが、
確か、ヨコハマに用があったんでしたよね?』

「あぁ!兄貴にコラボカフェの限定ステッカー頼まれてっからな!」

「一兄の頼みだから、仕方なくお前と行ってやるんだからな!」

スマホの時計を確認した二郎は焦ったように立ち上がる。

「やっべ、もうこんな時間だ!んじゃ、行ってきます!ごちそうさん!」

「あ!待てよ!行ってきます一兄!さん!
ご馳走様でした!」

先に行った二郎を追いかけて三郎もカフェを後にした。

『では本題に戻りますね。
まず、入間さん、首閉められなくてよかったです。』

「なぜ...っ...そうですね..」

なぜ知ってるんだと言う言葉を飲み込み、頷く。

「霊視する限り、日に日に近づくと言ったようにも見えますが...」

「?違うのか?」

実際に近づいている様子を見ていた理鶯が疑問の声を上げる。

『そうとも言えるし、そうとも言えない。
どちらかというと、近づきながら獲物を選んでいた。と言う方が正しいかなと。
碧棺さんを霊視すると...ベッド横のカーテン?ですかねこれは。そこまで近づいてますね。』

驚いたように目を見開く左馬刻は素直に彼女を褒める。

「こりゃすげーな。なんでもお見通しってか。
んじゃさんよぉ。銃兎を選んだのには理由があんのか?」

『碧棺さんはいつもお仕事に行かれるとき、いつも火打ち石されますよね?』

「あぁ。仕来りだからな。毎日欠かさずしてもらってる。それが関係あんのか?」

『えぇ。火打ち石は古くから厄除け、邪気払い、縁起担ぎの道具として使用されています。
もちろん火をおこすことも用途の一つですがね。
言わば結界ですよ。
部屋に入ってきた人間は吟味するように見ます。
ましてや仕事柄、業が深そうだ。もっと近づいて見なければと。
でもそんな結界がある人にちょっかいはそれ以上はかけれなかったのでしょう。』

「なるほどな。」

納得したように涼しい顔をしていた左馬刻だが
内心
(あっぶねー。
これからはめんどくせーなとか悪態付くのやめよ。)
と思ったのだとか...

「なら小官はなぜ平気だったのだ。」
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