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【呪術廻戦】五条悟と破綻女子【R18】

第1章 初恋は破綻する。





「…へぇ…凄いねぇ…よく自我保ててるね…。」

頭の上から聞こえてきた声に、ゆらは顔を上げた。




月の明かりに照らされて、白髪の髪が風に揺れている。

真っ暗な制服は、何処からが服で、何処からが暗闇なのか分からなかったが。

それが人間だと言う事は理解出来た。




呆然と悟を見上げていると、表情を変えたのは悟の方だった。

「……君…「ゆら!!」」

悟が声をかけようとした時に、硝子がゆらの名前を呼んだ。




「硝子さん!!」

ゆらは涙を流して、硝子が来た事に満遍の笑みを浮かべた。

「うわーん!!怖かったヨォ!!」



抱きつこうとするゆらに後退りをしたのは硝子だった。

「ゆら……その姿ではちょっと……。」

「うう…硝子さん……。」




いつもの様に抱擁をして貰えなくて、ゆらの笑みは一瞬で悲しみの顔になった。


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