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依々恋々 -Another story(under)-

第16章 君欲



「こんな部屋、取らなくても...」
「部屋なんか、どこでもいいだろ」

ベッドに乗り上げ、膝でジウの腰を挟むと、うっとおしそうに脱いだジャケットを後方に放った。

「皺になっちゃう」
「クリーニングに出しゃいい」
スリーピースのベストとシャドーストライプのシャツも脱ぎ捨て、早々と皮のベルトを解く。
ジウが着ているワンピースから細いベルトを抜き取る。
「背中」
それだけ伝えると、コロン、と身を返した背中のファスナーを一気に下げる。

ペロ、と背筋を舐め上げられ、んんっ、と声を漏らすジウ。
腹に腕を回して、背後から抱き上げて脱がせる。
仰向けに転がして完全にワンピースを脱がせると、キャミソールの下にベージュにチャコールグレーのレースがあしらわれたランジェリーが透けて見えた。
シースルーレースのソックスを恭しく脱がせると、内膝に唇を寄せる。

「ん、擽ったい」
ピク、と震える脚を自分の腰回りに絡みつかせ、レースに覆われた乳房をムニ、と両手で掴んで谷間に顔を埋めた。


「寝ちゃう?」
「いや、ヤる」
「ソウデスカ」

スー、ハー、と肌にかかる息。
ピクリともせずに胸元へと埋もれている髪を撫でる。

モゾ、と横を向いてキャミソールと下着をずらすと、色づいた縁を舌先でなぞる。
「んぅ」
カップの中に舌を差し込んで嬲る。

胸への行為を続けながら、髪を撫でるジウの手を取ると、窮屈に熱を蓄えている場所へと誘導した。

ベルトを解いてウエストバンドの留め具を外すと、その手を下着の中に差し込む。

意図に気付いたジウの片手がファスナーを下ろすのを確認すると、覆いかぶさって唇へキスをしながら細い髪を払う。
イヤリングを外してやろうと、小さい耳たぶに触れると、ふゃん、と子猫のような微かな声がジウの口から漏れた。

「煽るのはいいが、あとで辛くなるのはジウだぞ」
「んなっ!そ、そんなんじゃない!」

違う、と振られる頭を抱きかかえると、えいっ、と伸ばされた手。

「ぁ、おっ」

下腹部への少し強い刺激に目線を下げると、下着のウエストテープから潜り込む細い腕。

サイドボートに置いたイヤリングが小さな音を立てる。

やわやわと睾丸を揉みしだかれ、中途半端に落ちたスラックスと窮屈な下着を脱ぎ捨てた。
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