依々恋々 -Another story(under)-
第25章 発見と孤独遊戯
✜
「やっも、もう、無理ぃ...」
掴む腰だけを高く上げ、乞うように胸と頬をベッドにぺたりとつける。
あとは吐息だけを紡ぐ🌸に、そっと覆いかぶさる。
「🌸」
耳元で呼ぶと、ん、と虚ろな目を瞬かせて振り向いた。
「大好き」
「え、」
好き、と再度伝えると、震える手で上体を上げた。
「ん、シャンの、そういう、言い方...初めて聞いた」
どこか嬉しそうに笑う🌸の髪を撫でる。
「いつも、想っている。」
擽ったそうに竦んだ首に、口元を埋める。
「『好き』『大好き』『愛してる』って」
「私もッアア」
「っうぅ」
幾度目かの射精は短く、俯せる🌸の隣に、トス、と仰向けに倒れ込んだ。
ふう、と深く息を吐き、髪をかきあげる🌸を見つめる。
その視線に気づいた🌸と暫く見つめ合っていると、ふわり、と微笑んだ。
「シャンクス」
ん、と伸ばされる両腕。
「おいでっ」
まるで、子どもや犬を呼ぶような弾んだ声に、小さく笑いながらも細い腕の間に潜り込む。
胸元に顔を埋めると、額にキスを落とす🌸。
いつもなら、自分の胸元に抱かれている🌸に抱かれ、その温かさに頬擦りする。
「シャーン」
間延びに名前を呼ぶ🌸。
「なんだ?」
「んー?別にぃ」
ふふ、と笑って髪を梳く。
「シャンクス」
「🌸?」
顎を引いて、クスクスと笑う🌸の額に額を当てる。
「🌸」
「なぁに?シャンクス」
ふは、と笑い、🌸、とまた呼んで抱き寄せる。
体を上の方にずらし、今度は自分の胸に🌸を抱くと、あ、と顔を上げた。
「そういう行為のためのお店に行くなら、わからないようにしてね」
「おっ、急に話が戻ったな」
予定は一切ないが、と笑い飛ばす。
「キャバやガルバは女の子と『お酒を飲む』ことが目的だけど、ヘルスは完全にソレ目的じゃない」
そうだな、と頷く。
「さすがに、ちょっと、ヤダ」
「行かねぇって。🌸と出会ってからは一切ない」
「『行ったことがない』とは言わないのね」
「...オトコノコナモンデ」
男の子って!と笑う🌸の唇にキスをした。
end