依々恋々 -Another story(under)-
第15章 Envy
✜
「お寺の跡取りなんだけど、ギャンブルとキャバクラ通いがやめられないみたいで...やめさせたいみたいなんだけど悪戦苦闘中」
「生臭坊主じゃねぇか」
「『うまくいかなかった〜』っていう定期報告」
定期、ということは長くかかっているのだろう。
赤のマグカップに入れられたコーヒーにミルクを入れ、白のマグカップに白湯を注ぐ。
「なかなか女の子におモテの住職様みたいよ」
クスクスと笑う🌸の後ろに立ち、スルリと腰辺りに腕を回す。
「会った事あるのか?」
「無いよ。写真は見せてもらったことあるけど」
さわさわと無精髭を撫でる指先を唇で喰む。
「プロレスラーみたいな体格の人で、住職さんって言うより格闘家みたいだった」
食べちゃダメ、と引かれる指に歯を立てる。
「何?ヤキモチ?」
誂った目つきの🌸の胸を鷲掴む。
「やっ、ちょっと!」
的確に快楽を誘い出そうという意図のある触り方をする腕をぺちぺちと叩く。
「お風呂入ってない」
「どうせベタベタになる。あとでいいだろ」
言い方、と呆れ顔の🌸をひょいと肩に抱き上げ、寝室に向かう。
✜
「異性の話をされるのは嫌?」
「うん?」
ちぅっと胸の谷間に残された鬱血痕。
「案外、ヤキモチ焼きよね」
明らかに誂っている🌸の物言いに眉根を寄せたシャンクスは、むにゅ、とチュニックの上から胸を鷲掴む。
「やんっ」
「んー?じゃあ、わざと男の話をして、嫉妬させたかったのか?」
「んっちっがうっ!」
「大人を誂うイケナイ子には、罰がいるなぁ」
衣服の上から、的確に乳首を摘む。
「ほら、いい子だからちゃんで自分で決められるだろ?どんな罰を受ける?」
「む、ねばかりっあ!やぁ」
「胸が嫌なら、コッチにするか?」
背後に回り込むと、長い脚で絡ませてガバリ、と大きく開かせる。
「ちょっ!とぉ」
ニィ、と少し悪い笑い方をするシャンクスを、唇を噛んで睨む。
「んな顔するな。ぶち込みたくなる」
「〜っも、さいってい!」
「俺ぁ、誂われるより誂う方が性に合ってんだ」
「知ってる、けどぉ!」
たくし上げたチュニックとキャミソールを脱がせ、谷間に小さなチャームストーンが揺れる下着のカップから柔らかな乳房を取り出し、ゆるゆると色の境目を撫で回した。