依々恋々 -Another story(under)-
第10章 いつかあいたい
軋む音もしない広いベッド。
「待って!ムリッ」
止まって、と筋肉質な腕にしがみつく🌸の手。
「っぁ、なんだっ?」
はぁっ、と真上から深く吐き出される息と共に、ポタ、とシャンクスの額から顎先に垂れた汗が裸の胸元に落ちた。
「どうした?」
繋がったまま、クシャ、と左手で🌸の髪を撫でる。
体内に収まっているモノと激しい律動に、🌸はいっぱいいっぱいになっている息を整えた。
「苦しかったか?」
「ん、ちょっと」
悪かった、と額にキスをする唇が熱い。
乾ききった喉で口内の唾液をできるだけ飲み込み、カサつく唇を舌で濡らす。
「🌸、」
優しく頬に触れる指先。
少し顔を反らして唇を寄せるとスリスリと撫でる。
ヒクリ、と体内で感じる。
「ん、」
「口、開けろ」
唇を撫でていた親指が口に差し込まれ、舐めろ、と真上から指示する瞳を見つめる。
舌を絡めると、口の中に溜まった唾液がクチュクチュと音を立てる。
溢れそうになって吸い上げると、ジュルっと鳴る。
「🌸!動くぞっ」
再び、ピクッと体内で反応を示すモノ。
ゆっくりと引かれ、チュプ、と亀頭が抜けた感覚の後、中に差し戻される。
そのまま、最奥に突き立てられ、身体全体を揺すられる。
口内を蹂躙する指を噛まないように口を開けると、声が漏れた。
「んっんぁっやっん、むぅ、あぁ」
早めの律動に合わせて、あ、あ、と喘ぐ🌸。
「っぁ、イくっ!出すぞっ!」
グッと腰を押し付け、うう、と顔を顰めるシャンクス。
ドクッドクッと脈打って、快楽に震える身体がのしかかる。
「っく」
ギューッと抱きしめる腕に、んっ、と息が詰まる。
じわ、と体内に伝う熱。
「ま、たナカで出したっ」
肘をついている顔を睨みあげると、汗をかいたまま、へらっと笑う。
「子ども、できたらいいな」
ちぅ、と額に落とされるキス。
「🌸そっくりの、娘がいい」
優しい眼差しで、まだモノが収まっている下腹部に大きな手を当てられる。
「男なら、🌸を守れるように鍛えてやらないとな」
まだ、そこにいもしない子どもを思うシャンクスの目がひどく優しく、そんなすぐには、と言いながら、彼が思い描いてくれる未来を一緒に見たいと🌸は願った。