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依々恋々 -Another story(under)-

第9章 aphrodisiac-媚薬-


ナカを確かめるように、ゆっくりと動く。

擦り寄せてくる膝にキスを一つ落とした。

じっくりと、擦り付けるように引く。
「んんっ」

同じペースで埋めていくと、ポカリと濡れた唇が開く。
「アッアッ」

それを繰り返すと、少し慣れてきたのか目を開く余裕が出てきたジウの髪を撫でる。

「どうだ?」「ん、きもちいい」
そりゃよかった、と笑うと、紅潮した頬で微笑む。
「ん、ね。重いの、も、シて?」
軽く揺られながら見上げる瞳に、奥に収めて、ピタリと腰を止める。

腰に足を絡ませ、背後で足首を組むように誘導する。
軽く腰が浮くジウの頭の上で右腕を付き、左手で手を繋ぐ。
「嫌だったら、手、握れ」
こくん、と頷いて目を閉じたジウの鼻先にキスをした。

奥に収めたモノを軽く抜くと、腰で叩きつける。
「ああッ!」
一瞬、力の入ったジウの手が緩む。ぐぐっと腰を押し付けて、素早く抜いて、また奥まで一気に打ち込む。

「だ、ダメッやっ!ぃいっ、イッちゃ、イッちゃうぅ」
「ダメじゃ、ないだろっ...」
こんなに締め付けておいて、と動きを続ける。
「やっ!こ、こんなのっ知らないっ!知らないのぉっ」
涙を零しながらかすれた喉で喘ぐジウ。それでも、手を握ろうとはしない。

「やっやぁっ!あっも、もう許してぇ!いや!あっアッイかせてぇ!」
泣きながら懇願する姿に、ゾクゾクと湧き上がる加虐欲。

「お、お願いっお願い、しますッ」
久しく聞いていなかったジウの敬語に、ドキリとした。
「ジウ」
「はいッ」
ピタリと動きを止めると、泣きじゃくった顔で見上げてくる。
「愛してるって言ってくれ」
濡れた黒曜石の中に、愛慾まみれの情けない顔が映っている。
キュ、と腰に絡む力の入った脚に引き寄せられ、首に腕を絡ませるジウ。

「愛してるっ、愛してるの」
耳元で囁かれた言葉に微笑んで、強く抱きしめた。
少し苦しそうな息を吐いた体にすり寄って、届く範囲の全てにキスをした。
優しく、いつものように動く。
「っあアッ」「ぁくっ!」 
激しさはなく、刺激は強い動きで昂ぶっていく。

「ん、ジウっぁイくっぅうっ!」
もう何度目かもわからない吐精で、汗ばんだジウの体を抱きしめて深く、ベッドに沈み込んだ。
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