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依々恋々 -Another story(under)-

第8章 BathRoom



ただいま、と狭い玄関で靴を脱ぐ。
返事がないままリビングへ入ると、食事の支度がほとんど終わっていて電気はついている。
上着を脱いで適当に置くと、給湯器の電源がついていて、風呂か、と浴室に向かった。

すりガラスの向こうに声をかける。

「え、シャンクス?」
パシャ、と水音が聞こえた。
シャツのカフスを外す。
「もう少し時間かかると思ったから...ちょっと待ってて」
「いい、ゆっくりしてろ」
上裸になってベルトを外す。
下着と靴下も一緒に脱いでしまうと、入っていいか?と扉を開けた。

「入っていいかも何も、入ってきてるし」
洗い髪を纏め、おかえり、と笑うジウに、ただいま、と椅子に腰掛けてシャワーヘッドを掴む。
「狭いんだから、向こうで入ってきたらいいのに」
頭からお湯をかぶって、ふう、と前髪をかき上げる。
はちみつの匂いのシャンプーを手に取り、ざかざかと髪を洗う。
「ジウと入りたいんだ」
泡を流して髪を撫で付けると、ボディタオルにソープを馴染ませる。

「背中、流そうか?」
「ああ、頼む」
ジウが湯船から上がって、渡したボディタオルを背中に押し当てる。

「力加減どう?」
「ん、ちょうどいい」

「相変わらず、いいからだね」
「うん?」

俯いていた顔を上げると、鏡越しに目が合う。

「鍛えてるねって」
「特別なにかしているけじゃないんだがな」
「世の中を敵に回す発言ね」
クスクス笑うジウは、よし、とタオルをシャンクスに渡した。

「ほら」
「え?」
ポン、と自分の膝を上を叩く。
「ジウも」
「私、もう洗ったけど、」
「俺が洗ってない」
どんな理屈よ、と言う腕を引いて、太腿の上に座らせる。
タオルの泡を手に取り、ジウの腕へとすべらせた。

「ジウのからだは白いな」
細いし、と撫でるように洗う。
甘い、はちみつの香りが浴室に充満した。
腕、肩と洗い、新しく手に取った泡を柔らかい胸につけた。下から包むように手を添え、撫でるように乳房を洗う。

「触り方がいやらしい」
じと、と振り返るジウ。
「そうか?洗ってるだけだぞ」
「ニヤついてる」
緩んでいるシャンクスの頬を摘むジウの体にお湯をかけて泡を流すと、カプリ、と首筋に噛み付く。

ん、と甘く震えたジウ。
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