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依々恋々 -Another story(under)-

第7章 形勢逆転


大きな手で腰を掴むと、服の上から胸に噛みつかれる。
「んんっ」
腰を引き付けられ、ダメ、と額を手で抑えた。

「なぁ、ジウ」
「んー?」
「今日は、俺は『何もしちゃだめ』だろ?」
大人しくもしてなきゃいけない、と少し斜め下に降ろされる目線。
「でも、気持ちよくなってるジウが見たい」
掴まれた手が胸に添えられる。

「自分で気持ちよくなってみろ」
「じ、ぶん、で?」
んん?と眉根を寄せるジウ。
「ジウだって、俺に『自分でしてみせろ』って強請っただろ?」
そういえばそんなこともあったような、と首を傾げる。
「だから、今日はジウの番」
降ろされたソファからラグに降りた姿を見下ろす。

「まずは、自分で全部脱いでみろ」
全部?と聞くと、全部だ、と頷く。
ブラウスのボタンに手をかけて外すと、スカートから引き出して脱ぐ。腰元のホックを外してスカートから足を抜くと、ストッキングを脱いだ。
ランジェリーとキャミソールだけになったところで、じっと見つめるブルー・グレイと目があって、手が止まる。

「あ、まんり...見ないで?」
「気にするな、続けろ」
ん、と目線を逸してキャミソールの肩紐をおろし、バックホックを外す。露わになる胸に視線を感じながらショーツに手をかける。
「全部、って本当に全部?」
そうだ、と頷くシャンクスに目を閉じて脚から引き抜く。

何も纏わない姿を見つめる視線にドキドキと止まらない鼓動。
「ジウ」「な、に?」
目を合わせられずに俯いていると、熱い体温に包まれる。
スリ、と首筋に寄せられる頬。互いに裸で抱き合う。
「きれいだ」
恥ずかしさに、筋肉が盛り上がる肩へ額を当てる。
背中に這わされる大きな熱い手の感触。
腰へとおりて、柔らかいお尻に指を埋める。
「柔けぇ」
ムニムニと揉む手に、ん、と少し腰がくねる。


床に膝をつくシャンクスが脚の間に体を入れ込み、掴んでいた脚を持ち上げた。
「んんっやぁ」
曝け出す格好で、手に顔を埋めて隠すジウにクスリ、と笑う。
「本当に、綺麗だ」
腕の間から手を入れ、首、鎖骨、胸と手を這わせる。

撫でているだけなのに、ビクビクと反応を見せる肌に唇を寄せて這わせると、首の柔らかい部分を強く吸い上げた。
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