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依々恋々 -Another story(under)-

第7章 形勢逆転



珍しくジウが飲みたいと言い出し、以前ヤソップが置いていった軽めの缶酎ハイを出してやった。

適当につけたテレビを見ながらゆっくりとビールを飲むシャンクスの横で、同じように飲んでいたジウは二本目を少し飲むと徐ろに横になる。
ソファで片膝を立てるシャンクスの内腿に頭を乗せ、満足そうに紅潮した頬で笑った。
ころり、と見上げる目線に、んん、と目を逸らす。

スリ、と部屋着のトレーナーパンツに寄せられる頬。
「シャン、温かい」
さら、と髪を払ってやった手に擦り寄せて微笑む頬は赤く熱い。時々、際どいところに熱い吐息がかかる。

「ほら、ベッド行くぞ」
「んー、まだ眠たくないの」
そう言いながら、シャンクスの脚に頬ずりをする。肌触りのいい頬を撫でると、ふふっと笑って身を丸めた。
(猫みてぇだな)
指先で顎下を擽ると、ひゃあ、と首を竦める。 
「ふふっ。あ、」
ん?と見下ろすと、にやにやしながら見上げる瞳。
「勃っちゃってますよ?」
「ほっとけ」
くっ、とビールを煽ると、クスクスと笑う声。

「酔うと勃ちが悪くなるって聞くけど、本当?」
「体調とどれだけ飲むかによるだろ」
むしろ少しアルコールが入る方がほどよく火照って気持ちいい時もある、と膝のジウを見下ろす。
ムクリと頭を持ち上げ、いたずらな笑顔で太腿の内側を指先で擽るジウ。
「じゃあ、今は気持ちいい?」
「それは、襲っていいって合図か?」
ビールを飲み干して、ぐっと顔を寄せると、髭が残る頬に触れる唇。

「今日は、私が襲っちゃう」

うふふ、と至近距離で笑うジウにドキリ、とする。
ソファから降りてシャンクスの足の間に片膝を乗せると、輪郭にちゅ、ちゅ、とキスを繰り返す。
押し付けるように首筋に唇を這わせ、トクトクと脈動する筋を舌で擽られる。丸いヒップラインを撫でると、だめ、と手を取られて握る。

「シャンクスは、何もしちゃだめなの」
大人しくしてて、と小さな片手で両手の動きを封じ、部屋着の裾をめくりあげる。
「気持ちよくしてあげるね」
ニッコリと見上げる赤ら顔に、完全に勃起する。

髪を耳にかけると、割れた腹筋の筋にキスをして、小さい舌でゆっくりと肢体を舐め回していく。
時折、柔らかい唇が吸い付いて気持ちいい。
あっつい、と捲り上げられたトレーナーを脱ぎ捨てた。
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