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依々恋々 -Another story(under)-

第6章 Rainy Night,Rainy Morning


「ジウ」
「んー?」
「もっと温めてくれ」
やっぱり寒いんじゃん、と笑って抱き寄せてくれる小さな手。

「ジウは、あったけぇな」
「シャンが、冷えてるんだよ」
最近、ふとした時に「シャン」と呼ぶジウの顔を見る。
髪を撫でる手から、力が抜けていく。
「髪は真っ赤で、温かそうなのにねぇ」
ふふ、と笑う唇にキスをする。
「ジウ、」
舌を差し込み、力が抜けたそれを吸い上げて絡める。

ジウの顔の横で小さい手を掴む。
掌に親指の腹を擦り付けて、指を這わせて絡めて握る。
「ジウ」
繋がる銀糸を舐め取って、目を開けてと目尻を指先で擦る。
ぼんやりとしている目に入り込み、コツ、と額を擦り付けた。

「シたい」
スリ、と全身で擦り寄る。
脚で絡め取った太腿に熱が当たる。

寝ぼけてくたっているからだを抱きしめると、持て余す欲の塊が膨むのを自覚しながら額や頬にキスを繰り返す。


「ジウ、手、貸してくれ」
んー、と了解なのかよく分からない返事を聞き、布団の中で温まった手を取る。
取り出したソレを握らせた手を上から包み込んで、やわやわと揉み上げる。
重ねて握った手の中。
指が気持ちいいところにかかるように支え、自ら腰を振る。
「ジウ、ジウっ」
自慰と変わらない動きで、目の前のジウの寝顔を見つめる。酔っ払っていることは特に影響を受けていないらしい。

「ぅうんっ」
「っくっ!」
手の中で扱いていたソレをギュッと握り込まれて、ジウの指先と腕に白濁がかかる。
「ジウ、愛してる」
覆いかぶさって何度もキスをすると、かけてしまった白濁を拭い取り、濡らしたタオルで拭き上げた。


正直、足りない。
まだ熱は籠もっているし、硬さも保ったまま。

それでも、すやすやと眠るジウを起こすのは忍びなく、暖かく小さいからだを腕の中に閉じ込め、熱が引くのをひたすら待った。


そうしていると、雨音が眠気を誘って、疲労と吐き出した開放感ですぐに瞼が閉じられた。
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