依々恋々 -Another story(under)-
第5章 HOTEL XXX
ギューッと🌸の体に力が入っていく。
ジワリ、と動きを緩めて奥に収めたまま止まると、汗ばんだこめかみに張り付いた一筋の髪を払う。
「🌸、」
震えた息を吐いて開いた瞳を覗き込む。
そっと指の背で触れる頬が熱い。
柔い頬の感触を楽しんでいると、ふっと🌸の体から力が抜けた。
「そう、リラックス」
頬を寄せると少し冷えた指先が熱い背中をなぞった。額を擦り付けて甘えてくる🌸の耳に噛みつく。
「やぁっ、」「力抜けって」
そのままユルユルと律動を再開する。
「むっ、無理っだよ!ううんっ...」
舌で耳を舐め、力の入った体を両手で撫で回す。
「じゃあ、このままイくか?」
中から突き上げながら、揺れる乳房を掴むと指の腹で飾りを擦る。
キューッと締まったソコに、んっ、と唇を噛む。
腕をついて、真上から叩きつけるように責立てる。
「ん、はぁ、アッ」
迫る絶頂に閉じた瞼の裏で、パチパチと光が爆ぜる。
「シャ、シャン、シャンっ」
熱に浮かされた唇で呼ぶ🌸の手を絡めて握り締める。
「っく!」
締め付けるナカの一番奥にズル、と入り込んだ瞬間、体から放出される熱に震える。
「ぁっあぁあっあっ」
少し背中を反らして声を漏らす🌸。
力が抜けていく体でなんとか腕を動かして頬に触れると、深い漆黒がはっきりとその姿を捉えた。
染み出すように熱くなったソコ。
「意識飛ばさなかったの、初めてだな」
「こ、これはこれで、恥ずかしい、ね?」
口元に手の甲を当て、うん、と顔をそらす髪を耳にかける。
落ち着いたソレをゆっくりと引き抜き、枕元に手を伸ばす。
「『シャン』って呼ばれたの、久々だ」
なんのこと?とキョトンとしている脚を掴み、溢れ出ているところに手にしたティッシュをあてる。
「子供の頃、そう呼ばれてた。『シャン』とか『シャン坊』とか」
「あ、レイリーさんは今でもそう呼んでるね」
「『坊って歳じゃない』って言ってんだけどな」
あのままなんだよな、と笑う顔。
「年上に囲まれてる理由、なんかわかった気がする」
は?とこぼすシャンクスに、なんでもない、と笑ってごまかしながら抱きつくと、ギュッと強く抱き返してくれた。
ゆっくりと頭を撫でる、温かい手。
微睡む🌸の鼻先にキスをしたシャンクスの瞼がゆっくりと閉じた。