依々恋々 -Another story(under)-
第1章 帰ってきちゃった酔っ払い
カクテルでも飲んだのか、甘い舌を吸い上げる。
スル、と上着とシャツの間に手を入れて背に回す🌸。ギュッと抱き寄せられ、立てていた膝を伸ばすと細い脚が絡められる。
ちゅ、と唇を吸い上げて離れようとしたシャンクスの下唇に吸い付く。
「んっ」
チュパ、と音を立てて離され、満足そうに笑う顔にヒク、と頬が引き攣る。
「🌸、お前、なに飲んだ?」
えっと、と濡れた唇を指でなぞる。
「乾杯のビールは、ちっちゃいグラス半分?あとはお任せでカクテルを2杯...3杯かな」
そんなに量は飲んでないな、と肘をついて黒髪を撫でながら、シャツのボタンを外していく。
「おすすめされたお酒が美味しくて...えっと、アレキサンダーっていうチョコレートのお酒と、なんとかルシアンはコーヒーのお酒で、」
「待て待て待てっ!」
天蓋のように🌸に覆い被さっていたシャンクスは脱がせていた手を止めて、むに、と頬をつまむ。
「それ、自分で選んだのか?」
🌸はううん、と首を振る。
「お店の人にお任せで頼んだの。あんまり強くないやつでって。あとシャンクスのお酒も作ってもらって...それで締めようかなって思ったら、最後にサービスするからって...あれ?なんだっけ?」
4杯飲んでるぞ、と割とどうでもいいところを心の中で訂正し、今のところ、まともな酒がダージリンクーラーくらいしかなくてシャンクスの目が厳しくなる。
「わかった。もういい。二度とその店には行くな」
「えー、お酒美味しかったから今度、シャンクスと行こうと思ったのに...」
ダメ?と頬を掴むシャンクスの手を掴み、見上げてくる🌸。
(っかわいいな!クソっ)
トロン、とした顔で笑う🌸から目を逸らし、咳払いする。
「...1回だけな」
「やった」
ガバッと抱きついてきた🌸に、大胆な彼女が見れるならまあ、と髪を撫でる。
「🌸、抱いていいか?」
「ん」
赤い顔で頷く🌸に、最初から舌を差し込んでキスをすると、半端だったシャツのボタンを全部外してキャミソールをたくし上げる。
白い肌によく映える黒の下着。
赤でなかったことに内心、舌打ちをしてレディキラーばかり飲まされて火照っている体に手を這わせた。