依々恋々 -Another story(under)-
第4章 P(R/L)AY
✜「解放」の仕返し✜
「『そういう趣味』ないんじゃなかったの?」
むぅっとした顔の🌸と、笑顔のシャンクス。
「私、着替えまでさせてない」
「そこは、まぁ、男のロマンってことで」
都合のいい言葉で、ベッドに腰掛ける。
「着替えてるところも見たい」
「う、背中向けちゃだめ?」
だめだ、と満面の笑みで言われて、仕方なく渡されたものを取り出した。
「あ、下着、全部はずせ」
「ええっ?」
不満げな🌸にニヤニヤするシャンクス。
「外に出るわけじゃないんだ」
「そうだけど」
口籠る🌸は、笑顔を絶やさない顔に、わかった、と頷いて背中のホックを外した。
渡されたのは、赤のワンピース。
ホルターネックのミニ丈で、ボディラインが丸わかりな上に、なんとかお尻を覆っている程度の丈で、背中も大胆に開いている。
スカートの裾から下着を脱ぐと、ベッドの縁に腰掛けて満足そうに見ているシャンクスの視線が痛い。
「来い」
ポンポン、と叩かれる彼の隣。
右手に持っているものに、うっ、と詰まりながらおずおず近寄る。
「痛くはしない」
「むー、一回だけね?」
「目、閉じて上向け」
ベッドの縁に座らされ、ん、と少し顎をあげる。
細いまつげが揃う瞼と少し不満げに閉じた赤い唇。
正面に立ったシャンクスは、緑の黒髪を払って、手にしていた赤い細い布をそっと瞼に当てた。
下を向かせると、甘い香りの髪が絡まないよう細心の注意を払いながら後頭部で少しきつく結ぶ。
「痛くないか?」
「ん、大丈夫」
ベッドに腰掛けて見上げる🌸。
(あ、結構クるな、コレ)
ピクリ、と反応してしまう下半身で、つい、じっと見入ってしまったシャンクスを🌸が不安げに呼ぶ。
「いる、よ、ね?」
気配を探して動く頭と伸ばされる手。
ここだ、とその手を取ると、いた、と口元が緩む。
ギュッと指を絡めて手を握り、見上げる小さい頭。
大丈夫だ、と撫でてやると、緊張していた様子が緩む。
「...いいな、コレ」
ボソリ、と呟いた声に、え、なに?と耳を寄せる。
「次、な」
聞こえなかったふりをして、細い手首を掴む。
「手錠でも良かったんだが」
「違うの?」
「手首、擦れたら傷がつくだろう」
それは嫌だ、とベルト式のそれを開き、片手に巻きつける。
もう片手にも同じものを付けた。