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依々恋々 -Another story(under)-

第21章 求めている...



 ✜

「ひゃっ!んんっ」

ビクンッと腰を反らしたジウの爪先が、抱きつくシャンクスの背中に食い込んだ。

「イク...イッちゃうっダメッ」

ビクビクと震える体を、ギュッと抱き締めた。

「あっ、や」
「ジウっ出すぞっ」
すぐそこの絶頂に、熱い体を掻き抱く。

「んっぅぐぅうっ」
唸って首筋に埋まるシャンクスの髪を、ジウの手が掴んだ。
「あっあっあっ、やっんんっ、と、めて...」
「無茶、言うなっ」

ドクトクとした脈動とともにジウの胎内にぶち撒ける精液を止める術などあるはずなく、吐精毎にビクビクと打ち震える体を抱き締めた。


ようやく出し終えると、深く息をつき、ジウの上に倒れ込む。

「ご、めんな、さい」
「今、謝るのはズルくねぇか?」
「あうっ」
苦笑いをして、ジウを抱き締めたまま横に倒れる。
眉尻を垂れて情けない顔で俯くジウの額にキスをする。

「ま、年上をそうそう誂うなってことだ」
「はい、身に染みました。もうしません」
ごめんなさい、と素直に反省するジウに、よろしい、と頷いてくい、と顎を指先で掬い上げる。

「あまり、可愛いことをしてくれるな」
うん?と、問いかけてくる瞳。
「離してやれなくなっちまう...
 まあ、手放す気は毛頭ねぇが」
困ったもんだ、と髪を掻くシャンクスの胸に額を当てる。

「まだ、ココにいていい?」
「...当分明け渡す気はねぇなぁ」

よかった、と安心したように微笑むジウ。
いつものように、少し汗ばんだ頭を撫でてやると、スヤスヤとした寝息が聞こえた。


「ジウ、」

離れることの無いよう
捨てられぬよう
と、必死にもがいていると気付けば、ジウは嘲笑うだろうか?
それとも、呆れるのだろうか。

「愛しているよ」

ぽつり、と零した言葉の恐ろしさにゾッとして、遠ざかってしまうと錯覚するジウを離さぬように掻き抱く。

(同じだけの気持ちなら、うまく引き合ってくれるのか...?)

確かめようの無いバランスを気にしているのは、弱さなのか怯えなのか。

(弱ぇな、俺は)

愛しい人の愛し方も知らない自分に、嘲笑した。

                 end

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