依々恋々 -Another story(under)-
第21章 求めている...
「シャンクスさん」
んん?とおかしそうに片眉を跳ね上げて笑うシャンクス。
白い腕を首に回し、赤い髪の隙間の耳に唇を寄せる。
「ちょうだい、」
ね?と吐息を含んだ声で耳朶を舌先で揺らした。
くっくっと喉の奥で笑うシャンクスの振動が伝わる。
「驚いたな。
昨日の初心な恥ずかしがり屋はどこ行っちまったんだ?」
誂うような声で乗りかかると、掴んだ片手を股座に誘導する。
「支度、してくれるか?」
緩やかに上を向いている陰茎に手をかけた🌸は、クスクスと可愛らしく笑って柔らかな掌で包みこんだ。
「なあ、昨日、本当はまだシたかったんだろ?」
ヘッドボードとの間に枕を積んで背を預けたシャンクスは、自身の脚の間に顔を埋める🌸の耳に触れた。
脈打つ陰茎に、一生懸命小さな舌を這わせたり、唇で吸い付いたり、手で刺激したりしていた🌸。
はむ、と半分届かないほどを口に含んで、シャンクスを見上げていた視線を逸らした。
「言えばよかったじゃねぇか。
『まだ抱いてくれ』と」
🌸の小さな耳朶を指で弄くり、なあ、と言うシャンクスの口元の歪みを見て、パッとソレから口を離した。
「っわざとしたのねっ?!」
真っ赤になって睨みつけてくる視線に、ゲラゲラと腹を抱えて笑うシャンクスの太腿をペチンッと叩いた。
「最低っ!」
いやぁ、と言いながら再度振り下ろされる手を掴むと、甲に柔らかく口づけた。
「果てる瞬間の、あの耐えてる🌸の顔が好きなんだけどな。
抜かれたらどんな反応するのかと思って」
「趣味悪いっ!この変態っスケベ!」
「おうおう、好き勝手言え。なにも間違っちゃいねぇ」
「性欲お化けめぇ」
「こらこらっ」
恨めしそうにギュッ、と陰茎を握った。
「もう知らないっ」
ていっ!と放り捨てるように手を離した🌸。
「悪かったよ。機嫌直せ」
「やーだっ!」
ベエ!と舌を出して起き上がろうとする🌸を手足で抱き込む。
「離して!変態が伝染る!」
「ひっでぇな」
そう言いながらも笑うシャンクス。
悪かった、と🌸の額に口づけ、よしよし、と手触りの良い髪を優しく撫でた。