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依々恋々 -Another story(under)-

第21章 求めている...


逞しい腕に包まれたまま、目を閉じているシャンクスを見上げる。

(寝てる、よね?)

穏やかな呼吸に合わせて上下している胸筋が背中に感じられる。

(なんか、う、まくイけなかったなぁ...)

燻るような下腹部に、ううん、と体に巻き付く腕にしがみついた。
(スッキリしない)
どうしようっと疼きが収まらない体を広くない場所でくねらせる。

(か、斯くなる上は)
ゴクリ、と口に溜まる唾液を飲み込み、ギュッと目を閉じる。

そうっと乾く様子のない内腿に指を這わす。
ふー、と吐いた息だけ空気を吸うと、少し汗ばんだシャンクスの香りが鼻腔をかすめ、ドキリ、と胸が高鳴った。
「んっぅ」
ぬるり、とした感触に、下唇を噛む。

そっと確かめるように指を這わせ、1時間足らず前のシャンクスの指の動きを思い出して、真似る。

「ん、ふぅんんっ」
片方の手で口を塞ぐ。
自らの指でも、体内を弄られればビクン!と体は跳ねた。
(もう少し、奥...)
いつも、彼がいやらしい笑い方で「ここだろ?」と執拗に触れてくる場所に僅かに届かない指先。
(すぐそこ...なのにっ)
キツく下唇を噛み締め、奥へと指を押し入れた時だった。


「無理に入れると、傷つけるぞ」 
「ふぁあっ!」

耳元で聞こえた低い声と、つ、と腕を這う感触に目を見開いた。

スルリ、と抜かれた指は、手首を掴んだシャンクスの手により、彼の口元へと上げられる。
「ァ、や、ダメッ」
目を閉じたまま、あ、と開いた口にぱくりと食べられてしまった。

「はひなはっはか?」
え?と見上げると、白い歯が指を喰む。

「足りなかったか?」
ちう、と舌を這わせた指先にキスをする。

「ご、めん、なさいっ」
「謝ること無いだろ」
丁寧に舐め上げた指先を絡ませて手を繋ぐと、長い脚が絡みついてくる。
体を縮ませて丸くなるジウを抱きすくめて真上から額にキスをすると、くすぐったそうに笑うので、頭頂部や頬にもキスをする。

「シャン、」
「んー?」
トロ、とした甘いバリトンの声にすり寄って甘える。
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