依々恋々 -Another story(under)-
第21章 求めている...
「んぁ、あっもっと、もっとぉ!」
素直に求めだした🌸を、かわいい、と舌嘗めずりする。
「奥、のっそこ!そこ、気持ちいいっ」
知ってる、とは口に出さず、熱くなっている体を抱き起こした。
「🌸のお願いはなんだ?」
そう言った声は、自分でも笑うほどに甘ったるい声だった。
「あっあっ、い、イキ、たいっイキたいのぉっ」
それ以上に甘い🌸の声に、腹の底が熱くなる。
「どこに?」
まだ早い、と自身に言い聞かせ、気持ちいいけれど果てることはない絶妙な場所で快楽を貪る。
イヤイヤ、をした🌸の額から飛び散った汗の玉が真珠玉のように美しく煌めいた。
🌸からのキスに、いっそう、脈動が早くなる。
「は、てたいっイキたいっ!
イかせてっくださいっ」
欲望を素直に曝け出す🌸。
急に、このまま果ててしまうのはもったいなく感じて、快楽を調整した。
最果てを伝えると、🌸は痛みに耐えるような顔をした。
その顔は、好きで嫌いだ。
扇情的に見えて興奮もするが、そんな顔をさせたくない、と謝ってしまいたくもなる。
ふと、思った。
(外に出したら、🌸はどんな反応すんだ...?)
🌸を求めるあまり、繋ぎ止める物が欲しい、と避妊は数えるほどしかしてこなかった行為。
それが避妊にならないとは知っているが、受け止める側は何か変わるのだろうか、と大きく脈打った陰茎を温かく、心地の良いところから引き抜いた。
「っあー、はぁ...あちぃ」
タイミングよく吐き出した精液は、ぼたぼたと🌸の白い内腿を汚した。
トロ、と垂れていく光景が、ひどく背徳的でいかがわしいものに思えて、対して、驚いている🌸の顔が純粋で笑いそうになった。
何も言わず、何処か困ったような顔の🌸に、ナカに出されると思ったか?と聞きそうになったが、なけなしの理性がそれを抑えた。
「どうした?」
「え、あ、いや」
曖昧な返事の🌸に、ニヤけを悟られぬよう、ティッシュに手を伸ばす。
外で射精したことに不満、と言うよりは疑問を抱いている様子の🌸。
(「なんで?」って聞きゃあいいものを...)
明らかに動揺している様子に笑いそうになったのを誤魔化した。
✜