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依々恋々 -Another story(under)-

第20章 寝坊に御注意...


まだ空の明るい、朝と呼べる時間帯のキッチンで体温を擦り寄せ合う。

ゆっくりとした動きで解していた箇所の一点に、トン、と指先で触れる。


「ジウ、いいか?」

指の腹で擽るように撫でると、ああっ!と膝を折ったジウをキッチンの作業スペースに抱き上げて座らせる。

「え、ちょっと」
ココじゃ、と狼狽える唇にキスをする。
深いキスに遠慮気味に応えたのを確認し、部屋着の裾から手を差し入れて下着をつけていない胸に触れる。
小さな突起に触れると、ビクリ、とジウの肩が震え、クリクリと指先で弄ぶと、甘い吐息を鼻から吐く。
唇を離して全てを脱がせると、わずかに明るいキッチンで見る白い体にヒクリ、と熱塊が反応する。

「お布団にしようよ」

脚の間に入り込み、濡れきった筋に熱塊を擦り付けるシャンクスの首に腕を回す。

「もう待てない」
「すぐそこなのっにぃいっ!」
「っあ、きっつ」
もう少し、と押し込まれる質量に、ギュッと目を閉じて首を振る。

「まっ、て、待って!ああっ」

睡眠で遅緩していた肉体に力が入る。

「っは、ほら、全部、入った」
な?と腰を擦り付けるシャンクスに、待って、としがみつく。
「う、動いちゃ、だめ」
「悪ぃ、止めれない」
食器棚にジウの背を預けさせ、片脚を脇に抱え、不安定になった体を抱き寄せて密着させる。
「んっう、やっあっああ」
「っクソッ」
ジウ、と、髪を撫でられ、のろのろと顔を上げる。

「っんふっ」

必死に空気を吸っていた口を塞がれ、んむっ、とシャンクスのシャツを掴む。

フーッ、フーッ、と鼻から抜ける息も抑えられずにいると、密着していた腰を力強い腕が引き寄せた。
ガタッ、と言う音でぐらついた体。
咄嗟に、目の前のがっしりとした体に抱きつく。

ズル、と滑り落ちた体につられて、シャンクスの膝の上に座り込む。
ふう、と息を吐いて髪を掻き上げたシャンクス。
「っあー、朝イチで対面立位はきっついな」
ちょっと休憩、と宣う。

「え、まだするの?」
「なんだよ、現実より夢の中の俺とシたいか?」
唇を尖らせるシャンクスに、そんなつもりは、と眉尻を下げる。
「ジウだけ2回してズルいじゃねぇか」
そういう事?と言い分に絶句しているジウを抱き上げた。

                  END
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