依々恋々 -Another story(under)-
第3章 Hidden Desires
電気のついたリビングのど真ん中で、背中に繰り返される唇での愛撫。
「🌸、かわいい」
ちゅ、ちゅ、と吸い付かれて、ん、と目を瞑る。
「想像より、色っぽい」
腹を撫でた手が腰のリボンを摘んだ。
「ぁっ、それ取っちゃ、ダメ」
飾りではない、形状維持に結ばれたリボンを弄る手を掴む。
「解きたい」
「っダメ」
左右で結んだリボンを摘む手に、手を絡める。
指を絡めて繋がれた両手を前にする大きな浅灼けた手。
諦めてくれた、とホッとすると、視界の端に赤が見えて、腰元を見下ろす。
座り込んで、赤い舌で掬ったリボンを喰む白い歯。
「やっ」
シャンクスが横に首を振ると、サテンのリボンでできた蝶が解れ落ちる。
はらりと丸い尻から捲れる。
目の前のくびれをペロリ、と嘗めた。
「ふぁあ」
キュッ、と力が入った尻たぶにキスをし、隠すものがない背中を舐め上げる。
くい、と🌸の腕を引いて90度向きを変える。
「🌸、前向け」
首や肩にキスを繰り返しながら座り込む。
「え?」
「前、ちゃんと見とけ」
前?と顔を上げた🌸の腰に手を回し、もう片方のリボンに噛み付いた。
「いやっ!」
視線の先にある姿見に映る情事から目を反らして逃げる体を撫でる。
少し冷えて感じる尻と太腿の境目を撫で、谷間あたりから垂れる布地を丸めて、カップに押し込む。
ボディラインを撫でながら背後で膝立ちになると、背中に舌を這わせる。
「んっんんっ、やぁん」
腰回りの少し柔らかいところに吸い付くと、くっきりと跡つくいた。
腰に腕を回して座り込み、腰、脇腹に跡を残していく。
尻の膨らみの始まりのあたりを唇で食んで見上げる。
「いつも、上からだからな。たまには下からもいいだろ」
「こ、こじゃなくて、いいと思うっ」
んー?とわからないふりで薄い腹に手をあて、腿裏に吸い付きながら自身のベルトを解くと、カクン、と🌸の膝が折れた。
「ん、ねぇやっぱりここじゃ、」
ぺたりと座り込んで見上げる🌸。
少し崩れてほつれた髪が首に纏わりつき、布地を押し込まれたカップから胸が溢れかけている。
二の腕を掴んで引き寄せる。
「なにっ?」
膝立ちになった🌸の頭頂部にキスをして、スラックスを寛げた。