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依々恋々 -Another story(under)-

第3章 Hidden Desires


「まだかぁ?」
カーテン越しの声とパタパタとテーブルを叩く音に、そんなに期待されても、と口元が引き攣る。

ワンピースタイプの水着のような作りだが、ガッツリ脇腹と背中が開いている。臍だけを隠すように布とも呼べないような薄いレースで上下が繋がる。
俗に言うテディである。

全体的に透けが目立つそれに目を閉じて、フー、と息を吐く。
「女は度胸だっ!」
もうどうとでもなれっ!とやけっぱちで、カーテンを掴んだ。こうなったらふざけにふざけまくってやる!とバサッと捲った。

「刮目するが良いっ!」
同封されていた海外モデルによるイメージ写真を見ていたシャンクスが顔を上げる。
「どーよっ!」
ちょっとはセクシーに見えるだろう、とモデルのポーズを真似て、髪を掻き上げる。

ポカン、と口を開けている彼に、間違えたっ!と顔が熱くなる。
「す、すいません...」
「待て、待て待て」
いそいそとカーテンを引くジウに立ち上がったシャンクスが、戻るな、と引き留めた。

「やーよー!もう着替えるっ!」
「ポージングまでして何言ってんだ」
「違う!あれは私ではない何かが乗移ったのよ!」
「どんないわくつきの下着だ」
ちゃんと見せろ、と手を引かれて向き合う。
じぃっとブルー・グレイに体を撫で回されて、う、と目を逸らす。

「スケベだな」
「っセクシーとか言ってくれないっ⁉」
「いや、これは、スケベだろ」
「変態オヤジっ」
べぇ、と舌を出し、着替えるっ!と掴まれる腕を振る。
「髪って、今結えるか?」
「髪?」
ふむ、と考えて肩にかかる髪を持ち上げる。

「前に、こんな風に結ってた時があるだろう?きっちりじゃなく、少し緩く」
どうやらシニヨンスタイルにしてほしいらしい。
うん、と頷き、ヘアゴムとピンで髪を束ねる。

その様子をシャンクスは真顔で見ている。

「こういう感じでいいの?」
毛束を出して緩めに纏めると、振り返る前に、スルリと巻き付く逞しい腕。
「ひゃん!」
腰回りの殆どが素肌のそこが擽ったくて身を攀じる。
露わになっている首筋にキスをして、そのまま唇を滑らせていく。
「んんっ」
バックスタイルはセパレートのランジェリーと変わらない背中にキスをされる。背後で膝立ちになると、肩甲骨の下、背骨、腰と唇を滑らせる。

腰を掴んでいた温かい手が、脇から前身頃に入り込んで薄い腹を撫でた。
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