第1章 Hands
side.名前
ドアを開けると、目の前の光景に目を疑った。
「、!!」
「………け、んま…」
研磨は自身のモノを手で握りしめていた。
「…何…してるの?…」
私は立ち竦んで動けない。
研磨は顔を俯かせ、何も答えてくれない。
暫くの沈黙の後、研磨は下半身のソレをしまうと私の方へ向かってくる。
何も言わない研磨が怖い。
それでも私は動けなかった。
研磨に肩をドンッと押され、廊下に出される。
“バンッ”
と、凄い音を立てて扉を閉められてしまった。
一体、何が起こったの?
思考が追いつかない。
私は呆然とするしかなかった。