第3章 Love
side.研磨
次の日にはすっかり熱が下がって。
俺と名前はいつも通りの生活に戻った。
部活の帰り道。
この感情が分からなくて、クロに相談してみた。
「ねえ。クロ」
「あ?どうした?」
「俺さ…昨日………」
何て言えば良いんだろう?
クロの目が見れない。
何だろう…
何かやましく感じる。
「名前と何かあった?」
「、!!」
クロが急に確信に触れるから、ギクッと体に力が入った。
「…キ…キスした…」
「へぇー。んで?研磨くんは名前とキスしてどう感じたわけ?」
「………嬉しかった…」
顔が熱い。
片手で火照った頬を隠すように拭う。
そんな俺の姿を見て、クロは涙を流して大笑いする。
ムカつく。
「それが頭から離れなくて、ゲームにも集中できない…」
悩んでることを呟くと、クロは嫌な笑みを浮かべて
向き合う様に立った。
「いいですか?研磨くん」
「何?」
「それは恋っていう病です」
変な診断だったけど、一番しっくりきた。