第3章 Love
side.研磨
今日は久しぶりに熱を出した。
多分だけど、原因は昨日の事だ。
名前に自慰行為を見られて、精神的にきたんだと思う。
小さい頃。
名前とケンカした事もあった。
まあ、一方的に名前が怒ってただけなんだけどね。
それでも手を絡ませて一緒に寝れば、翌日には元通りになった。
でも昨夜はそうはならなくて。
きっと、前の俺たちには戻れない。
これからどうやって名前に接していいか、分からないくなった。
でも今日、名前が口移しで水を飲ませてくれて。
俺のHPが戻った。
名前は恋じゃないって言うけど、よく分からない。
何より今は頭が回らないし。
でも、きっと俺には名前が必要なんだと思う。
俺は男として頼りないし。
好きなことはゲームだし。
口下手だし。
付き合っても絶対に退屈するタイプだと思う。
それでも俺は名前が大好きで。
きっとこの手を離せないんだ。