第4章 土井半助の場合。
数年前の冬。
2人で任務を終わらせた後、いつものように田楽に言っていた帰りのこと。
「尾形。好きだ。」
『…ごめん。』
それから土井半助は忍術学園の先生、尾形はフリーのくノ一と別々の道を歩んで行った。
忍びの3禁というものが存在する忍術学園には、生徒にもいい教師であるために彼女を作らなかった土井半助。
いや、これは建前で尾形の事が忘れられなかった。
もう会うことは無いだろうと思っていた時、闇商売で偶然会った。
これはもう運命なのかもしれない。
土井半助はそう思った。
「やっぱり尾形のことが忘れられない。好きだ」