第5章 鉢屋三郎の場合。
「あれ?尾形〜!ぼーっとしてるよ!!」
『え、あ、ごめん。』
肝試しが終わり自分たちの部屋に戻れば、尾形はぼーっとしていた。
鉢屋三郎が紙に書いていたことが忘れられず思い出しては、うわああと1人で足掻いていた。
「で、なんて書かれてたの?
私は、噂好きって書かれてたんだけど」
『第一印象素晴らしいほど的確だね。』
「忍たま達にも伝わってたなんて凄いよ。
で、あんたは何書かれてたの?」
『それは…』
どもる尾形に友人は呆れながら笑うと、あ!!と何かを思いついたように言った。