第4章 土井半助の場合。
商売が終わり、彼女を引き取ると
土井半助の顔を見るなり嫌そうな顔をした。
衣服の意味を成してない程の透けている服を来ている彼女は、
見ないで。とだけ言うと何処からか服を取って着替え始めた。
「お前、また危険な任務しているのか」
『半助には関係ないでしょ。はぁ、痛かった。あのジジィいつか絶対殺す』
「お前……」
初めて見る土井半助の圧前回の雰囲気に利吉は圧倒されていた。
普段忍術学園の生徒たちに優しく【お前たち】ということはあるが、ここまでイラつきながら【お前】という土井半助に少し恐怖を覚えた。