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忍び逢い【忍たま/短編集】
第1章 山田利吉の場合。
次の日のまだ日が昇る前、利吉は準備をしていた。
準備を終え利吉は2人に「いってきます」とだけ伝えて任務先へ向かった。
小さくなる利吉の背中を伝蔵はずっと見ていた。
「心配いらないですよ。利吉は強いもの。きっと任務先で新しい彼女でも作りますよ」
「…なんだその冗談は」
「ふふっ、女の勘です。ほら、あなたも準備しないと送れますよ」
妻に言われて、伝蔵は慌てて忍術学園に行く支度をした。
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