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忍び逢い【忍たま/短編集】
第1章 山田利吉の場合。
「それに、ここと違って治安がとても悪い。
いくら売れっ子忍者とはいえ、安全とは限りません」
「…」
「止めるなら今ですよ」
半助の言葉に止めるか悩む伝蔵だが止めたところで利吉が素直に辞めてくれるか分からない。自分の息子だから「心配しないで」の一言で終わるだろう。
「…半助。わたしは今日帰るよ」
「…はい、気をつけて」
その日数ヶ月ぶりに伝蔵は家に帰ったという。
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