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忍び逢い【忍たま/短編集】

第2章 善法寺伊作の場合。




驚く伊作に仙蔵も驚いて、不思議そうな顔で伊作を見ていた。



「どうしたんだ。元気が無さそうだが」

「え?そんな事ないよ。ごめん」

「別に私は謝れと言っていないが…」

「あ、ごめん」

「???」

「さっき向こうで尾形と会ったんだ」


それだけ言うと6年生達は納得したような顔をした。

どうせ振られたんだろ。なんて考えもよぎったが、ちゃっかりロマンチストである伊作が留三郎の前で告白するなんて有り得ない。
尾形が他の男と歩いていたなんて理由も考えられるが、忍術学園で尾形と面識があるのは実の所同級生である6年生だけだった。


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