第2章 善法寺伊作の場合。
2人が見えなくなると、伊作は不安そうな顔で留三郎の元へ戻って言った。伊作の姿を見るなり留三郎は心配した。
ちなみに知恵の輪は諦めたのか無造作に置かれていた。
「なんだ伊作。そんなガッカリして。久々に尾形と会って喜んでるかと思ってたのに」
「あ、いや…」
「ん?」
色任務とはつまり性的な任務。
いくらくノ一とは言え、15歳である尾形にはまだ早いのではないか。
留三郎はゲラゲラ笑いながら「まさか、尾形が色任務だったりしてな!!」なんて言うと伊作は涙目で留三郎を見ていた。
「図星か…」