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忍び逢い【忍たま/短編集】
第5章 鉢屋三郎の場合。
「付き合いたい人って書かれてたんでしょ〜!
尾形は美人だからな〜」
『そんなこと書かれるわけないじゃん。』
くそ〜と悔しがる姿を他所に忘れていた記憶を鮮明に思い出す。
もう5年前になると言うのに鉢屋三郎は尾形が意地でも忘れたい記憶を覚えていて、それを紙に書いていた。
『ねぇ』
「ん〜?」
『どうしたら記憶って消えてくれる?』
「え?なに急に。」
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