第5章 善法寺伊作の場合。+α
夜。お風呂もご飯も済ませて、少し課題をしていると ふと先輩に貰った葉っぱを思い出した。
白湯を作って、その中に入れるとすごくいい匂いがしてワクワクしながら飲んだ。
『ちょっと苦いな…』
なんて独り言をこぼせば「聞こえてる」と何故か先輩の声が聞こえて思わず叫びそうになる。
咄嗟に先輩の手が私の口を抑えて「静かに。内緒できてるんだから」なんて言った。
『ど、どうして…』
「ちゃんと尾形が飲んでるか確認しようかと思って。」
『あぁ、なるほど。』
先輩に近くにあった座布団をわたそうとすると、先輩は私の机を見て「分からないところがあるなら教えてあげるよ」と言って私の隣に座った。