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忍び逢い【忍たま/短編集】
第5章 鉢屋三郎の場合。
放課後になると、それぞれしたいことをするために外に出る。
尾形は散歩目的でゆったりと歩いていると、目の前に鉢屋三郎…もしくは不破雷蔵が歩いていた。
尾形は適当に会釈して通り過ぎると「あ、君」と声をかけられた。
「5年生のえっと…由紀子尾形さんだよね。
そこ、喜八郎が掘った落とし穴があるから気をつけて」
『あ、どうも…えっと…』
「鉢屋三郎のほうね」
『鉢屋くん…ありがとう』
そう伝えれば鉢屋三郎はいえいえと言って不破雷蔵とどこかへ行ってしまった。
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